PDCE避雷針製品詳細

エイトエージェンシーがお勧めする避雷針の特徴

気候変動により全国どこでも大落雷に見舞われる可能性があり、「事後の対処」 より 「事前予防」 の時代 にあります。 積極的に雷を呼び込むために、落雷被害にあってしまう・・・落雷被害を無くしたいという技術者の思いがもとに開発されたのが、 積極的に雷を誘導する従来の避雷設備の避雷針ではなく、雷を誘導せずに目標物にしない落雷抑制型のPDCE避雷針となります。

国際スポーツイベントでも、落雷対策として採用実績!


落雷にまつわる2つの誤解

「高い場所へ落雷する」

これは間違いです 結果として高いところへ落雷することが多いが、高さが落雷の要因ではありません。 雷は上空7,000m以上から地表の構造物の高低を判別できないからです。 そのため、雷は高さではなく、帯電している強度や地上からのお迎え放電に対して落雷している。

「落雷は一方的に落ちてくる」

これも間違いです 地表の帯電強度も一様ではなく、帯電した部分から“放電しにくい”、“放電しやすい”という条件があります。 そのため、雷雲と地表との相関関係で発生します。

従来の避雷針との違い

PDCE避雷針

雷雲が接近しても「お迎え放電」を発生しなければ、放電路は形成されません。 そこで、従来の避雷針とは全く反対の発想で、ビルの一番上で、負電極を発生させ、この避雷針からお迎え放電を出さないようにしています。 これにより、この避雷針には落雷が抑制されます。
しかしながら、これで、直撃雷は防ぐことが出来ても、この有効範囲の外で落雷が発生すれば、誘導された電圧は電線に乗ってビル内に侵入しています。これを防ぐには、別途、サージ保護装置が必要です。

従来の避雷針

落雷の原理(夏季雷の場合)は、最初は雷雲から地面に向かって、「先駆放電」が始まります。 その後、地面からも雷雲の下部に向かって放電しやすい経路を求めて、小規模な放電が始まります(「お迎え放電」)。 上からの放電と下からの放電が手をつなぐと、そこに大きな放電が加わります。これが落雷です。
従来の避雷針は、雷が勝手にビルの側面等に落ちないように、ビル等の一番上で、避雷針に誘導し、地面に放電のエネルギーを流すことでビルの内部の安全を図っています。
機器概要 長 所 短 所 施工費 ランニングコスト
従来の避雷針 落雷を積極的に誘導するもの 避雷針への落雷を期待できる 1.必ずしも落雷を誘導できず付近への落雷を招く
2.落雷を誘導できても地面を流れる電流による二次被
設置場所状況による 年間の目視による点検のみ
PDCE避雷針 落雷をその周辺に発生させない 直撃雷を受けないので大電流が流れず、建築物の付帯設備に対する副作用が無い。製品は10年補償 初期費用が高い 設置場所状況による(基本的に通常避雷針と同程度。また、通常避雷針から本体だけを取り替えて設置も出来ます) 年間の目視による点検のみ

製品ラインナップ

PDCE避雷針は「建築基準法」に適合する避雷設備です。

品 名 PDCE-Magnum PDCE-2020 PDCE-Junior PDCE-Baby PDCE-Marine PDCE
Junior-Marine
PDCE
HT300/HT500
避雷球-小/大
種 類
落雷保護エリア 広範囲
高低差×5倍
最大半径100m
※建築基準適用外のとき
広範囲
高低差×5倍
最大半径100m
※建築基準適用外のとき
従来の避雷針の
保護エリア
垂直軸より最大60度
垂直軸より最大60度 広範囲
高低差×5倍
最大半径100m
※建築基準適用外のとき
従来の避雷針の
保護エリア
垂直軸より最大60度
広範囲
高低差×5倍
最大半径100m
※建築基準適用外のとき
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※落雷保護エリアについてはこちら
主な構成材質 【電極】
ステンレス
(SUS316)
【絶縁物】
FRP
【カバー】
シリコンゴム
【電極】
ステンレス
(SUS304)
【絶縁物】
FRP
【カバー】
シリコンゴム
【電極】
ステンレス
(SUS304)
【絶縁物】
FRP
【カバー】
シリコンゴム
【電極】
ステンレス
(SUS304)
【絶縁物】
ポリカーボネート
【カバー】
ポリカーボネート
【電極】
ステンレス
(SUS316)
【絶縁物】
FRP
【カバー】
シリコンゴム
【電極】
ステンレス
(SUS304)
【絶縁物】
FRP
【カバー】
シリコンゴム
【電極】
ステンレス
(SUS316)
【絶縁物】
セラミック
【カバー】
HT300/フッ素ゴム
HT500/セラミック
【電極】
ステンレス(SUS316)
【絶縁物】
ポリカーボネート
【カバー】
ポリカーボネート
寸法・重量 Φ240×405
約9kg
Φ230×390
約7.8kg
Φ200×330
約5kg
Φ120×235
約1.9kg
Φ240×405
約10kg
Φ200×330
約5kg
Φ240×405/Φ220×405
約11kg/約13kg
Φ120×235/Φ200×390
約2.2kg/約5.5kg
設計寿命 30年 10年 10年 10年 30年 10年 30年 ーーー
破損補償 10年間補償
設置場所 設置場所は屋外構造物最高部とします。(被保護物よりも2m以上)
定格使用温度の範囲 定格使用温度 -40°C ~ 50°C
保管温度の範囲 保管温度 -40°C ~ 50°C
品質保証期間と保証内容

本製品の保証期間は納入日から10年とし、この間に発生した不具合の原因が明らかに製造元の責任と判断された場合は、その現品の代替品を無償対処するものとします。

消イオン容量型避雷針は、実験室での効果は確認されている他、ご使用中の多くのお客様からご満足をいただいています。しかしながら、落雷の原理については未だに解決されていないこともあり、天候の急変については人知の及ばない部分もあります。従いまして、消イオン容量型避雷針の効果については必ず100%の効果を保証できるものではありません。また、取り付けの状況は経時変化することもあり、落雷により損傷を受けることもあり得ます。他の避雷針と同様に万が一落雷が発生して被害が出た場合、その被害【二次被害】に対する保証はできませんが、PDCE自体は設置の日から10年間無償にて交換させていただきます。(取り付け工事費は含みません)

内閣府・防災推進協議会に属する防災安全協会による「防災製品等推奨品」に推薦

防災製品等推奨品

防災製品等推奨品とは、一般社団法人防災安全協会が災害時に、役立つ防災製品に対して推奨する制度です。他社類似品との差別化を図るとともに防災製品に付加価値を高めることが期待されています。

その他の規格

CE EMC 2004/108/EC
(欧州電磁適合性:無線アンテナに影響を与えないという認証取得)


保護範囲・使用上の留意点

避雷設備の目的

雷撃を受けた時に安全に雷電流を大地に拡散する

① 上部電極、下部電極のどちらに雷撃を受けても雷電流を大地に流します
② 材質とその厚さも、基準の最小断面積を遥かに越える、より厚い素材で作られています。

PDCE避雷針は、なるべく落雷を招かない事を目指していますが、あくまでも、雷電流を受けた場合には、雷電流を安全に大地に拡散するという「受雷部」であり、落雷を完全に防ぐものではありません。落雷を 受けた場合には、通常の避雷針と同じく、雷電流を大地に拡散します。

雷電流を積極的に招き入れる方法では、誘導した雷電流による事故が多いため、なるべく招かないことを目指していますが、近年増加している非常に強力な落雷では、被雷することもあります。

保護範囲(落雷保護エリア)について

※建築基準法を順守すること

■建築基準法の適用が無い場合
20mの高さで新型避雷針(PDCE)の保護範囲 半径100m
製品ラインナップ:PDCE-Magnum、PDCE-2020、PDCE-Magnum Marine

■建築基準法が適用される場合
雷撃で生じる電流を安全に地中に流すことのできる単なる受雷部20mの高さでの通常避雷針の保護角度と同じ
製品ラインナップ:PDCE-Junior、PDCE-Baby、PDCE-Junior Marine

PDCE避雷針についての商品Q&Aをこちらからご確認いただけます

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